マー君高給!23歳で年俸3億2000万円 ダル&上原に次ぐ“スピード出世”
【2011年12月27日付デイリースポーツ記事より】
楽天・田中将大投手(23)が26日、仙台市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、1億2000万アップの3億2000万円で一発サインした。入団6年目では、ダルビッシュ有投手(25)の3億3000万円に次ぐ、史上2番目の高額年俸。尊敬する先輩に近づき、エースとしてチームを日本一に導くことを誓った。
満面の笑みというよりも、表情は責任感に満ちていた。約30分の交渉を終え会見に応じた田中は「額がそれだけ大きくなると、働かなければ酷評される。働いていれば、もっと認めてもらえる。頑張るしかない」と決意を新たにした。
3億2000万円。沢村賞、最多勝、最優秀防御率、ゴールデングラブ賞、ベストナインなど各賞を総ナメにし、文句なしの60%アップを勝ち取った。米田球団代表は「非の打ちどころがない、パーフェクトな内容」と最大級の評価をした。入団6年目での3億円到達は、ダル、上原に続き史上3人目だ。
23歳と若いが、チームの顔。交渉の席では金銭面よりも「現場でやっていて、人が足りないと思うことがあったり、もう少し効率よくいくんじゃないかと思ったことを話した」と、裏方の人員不足についてなど、積極的に意見も出した。
今季の偉業に浮かれることはない。「個人的にこういう成績を残したことで、周りからはもっと高いところを求められると思うけど、それを上回るものを見せたい」と、強い自信ものぞかせた。来季の目標については「リーグ優勝をして日本一。初めから『3位でCS』という低い目標ではダメ」と頂点だけを見た。ダルに肉薄した今季、それを上回る結果を来季残せば、てっぺんも夢ではない。