入江陵介、どん底を救ったのは浅田真央
競泳の男子200メートル背泳ぎなどでリオ五輪代表となった入江陵介(26)が13日放送のテレビ朝日系「グッド!モーニング」で、フィギュアスケートの浅田真央の存在が、現役続行の後押しとなったことを明かした。
番組では、2012年ロンドン五輪で銀メダルを獲得したものの、翌年の世界選手権では個人種目でメダルを逃し「ぼくは(表彰台の)真ん中に立てない人間なんだな。今後のことはゆっくり考えたい」と振り返った当時のインタビューも放送。その後も椎間板ヘルニアを患うなど、現役続行への意欲をくじく試練に見舞われた。
そんな「どん底だった」という2014年、入江の続行への背中を押してくれたのが、ソチ五輪に出場した女子フィギュアの浅田真央の渾身の演技だったという。
テレビで浅田のフリー演技を見ていた入江は「メダルとかを考えず、ただ1本、最高の演技をしようという気持ちが伝わってきた。こっちまでワクワクする演技をして頂いて、見ていて楽しかった」という。そして自分自身のレースと重ね合わせ「負けたらとか、メダルが取れなかったらとか、結果ばかり気にしていたけど、一生懸命ぶつかってまっすぐ頑張れば人の心を動かせる。自分と向き合って最高のパフォーマンスをしようと思った」と、意識を変えることができたという。
水泳界を引っ張った北島康介が引退し、年齢的にも入江が水泳の日本代表陣を盛り立てる立場でもある。リオでは結果を気にせず、自分が納得できる最高のパフォーマンスを見せることを約束していた。