ケンブリッジ飛鳥日本初9秒台で1億円
陸上男子100メートルでリオデジャネイロ五輪出場を狙うケンブリッジ飛鳥(23)=ドーム=が2日、都内で練習を公開した。5月の東日本実業団選手権で、五輪参加標準記録(10秒16)を突破する10秒10をマークしたイケメンスプリンターに対して、所属先の安田秀一会長(46)は日本勢初の9秒台を出した場合、1億円のボーナスを出すと明言した。
大きなニンジンが突然、目の前にぶら下がった。報道陣から「9秒台に必要なものは?」と問われ、ケンブリッジが口ごもっていると、ドームの安田会長が「金かな。日本人で初めて9秒台を出したら、1億円出しますよ」と、“ビッグボーナス”を明言。ケンブリッジは破顔一笑で「そのために頑張ります!!」と呼応した。
同会長は「前から話している。陸上界にスターを作って、経済を回してかないと」と説明。ケンブリッジは「初耳です」と笑いながら「モチベーションが100倍になった。車が欲しい。ジャガーのSUV。買っても、おつりがくる」と鼻息を荒くした。
ケンブリッジの次戦は日本選手権(24日開幕・瑞穂)。同じく9秒台を狙う桐生祥秀(東洋大)、山県亮太(セイコーホールディングス)らに5日の布勢スプリント(鳥取)で先を越された場合、1億円は夢と消える。
「日本選手権を9秒台で優勝して、リオ五輪に行く」とケンブリッジ。運も味方につけ、ビッグドリームをつかめるか。