【舩越園子の目】春の嵐の中に松山は…

 「キャデラック選手権・第2日」(7日、トランプナショナル・ブルーモンスター=パー72)

 キャデラック選手権2日目は春の嵐に襲われた。世界のトッププレーヤーたちが、あっちでもこっちでもバンカーにつかまり、池にも落とし…。

 松山英樹は「スコアが悪くなるのは分かっていた」と覚悟はしていたが、5オーバーのラウンドは「良くないでしょう」と悔しげだった。「こういう風は経験がなかった。ショートゲームがすごく大事になると痛感させられた一日だった」。

 今大会の開幕前。松山は欧州ツアーを“主戦場”とするスイングコーチのピート・コーワンからショートゲームの手ほどきを受けていた。その助言は「グリーン周りの悪いライから、よりクリーンにボールを捉え、よりソフトに球を打ち出すための打ち方」。

 これまでも松山はショートゲームの重要性を何度も強調し、小技のバリエーションを増やすための練習も重ねてきた。が、強風に限らず、未体験の要素は今後もどんどん増えてくる。いくら練習しても助言を受けても、やるべきことはどんどん増え続けていくわけで、世界の舞台で戦う限り、努力はエンドレス。

 長いマラソンになる。走り続けられる人が生き残るサバイバルレース。そんな厳しさを松山は春の嵐の中で感じ取ったと信じたい。(在米ゴルフジャーナリスト)

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