【舩越園子の目】自覚甘かった松山
「キャデラック選手権・第3R」(8日、トランプナショナル・ブルーモンスター=パー72)
松山がグリーンを窪(くぼ)ませたことをポールターがツイッターで批判した一件は、一夜明けたら大騒動に発展した。
3日目の朝、ことの次第を知った松山は「スタート前に謝らないと嫌」と謝罪した。ポールターも「オレも過ちを犯すけど、やっちまったら、直せ」と助言を送り、「もう、この話は終わりだ」。どちらも大人の行動だった。
松山はなぜグリーンに傷をつけた?「イライラして、ついついやってしまった」。なぜくぼみを直さなかった?「傷がつくほどやったつもりはなかった」。
強風下のフラストレーションを思えば、気持ちは分からなくもない。だが、松山の米ツアー選手としての自覚や認識は、やっぱり甘かった。
どうしても解けない「なぜ」がある。ポールターは、なぜツイッターで批判したのか?理由を語らずじまいだったが、大方の米メディアは「昨日のポールターは78と苦しんでいた。イライラして、ついついツイートした」という見方でポールターに批判的だ。
それが大きな救いであり、大いなる救いになることを松山には肝に銘じておいてほしい。それができれば、この一件は彼にとって「いい勉強」になる。(在米ゴルフジャーナリスト)