さくら「飛ばしのゴルフ」封印でVだ!
「ヨコハマタイヤ・プロギアレディース」(14日開幕、土佐CC=パー72)
女子ゴルフツアーのヨコハマタイヤ・プロギアレディースは14日、高知・土佐CC(6232ヤード、パー72)で開幕する。13日は雨の中でプロアマ戦が行われ、横峯さくら(28)=エプソン=は最終調整。21位に終わった前週の開幕戦の反省から、持ち味の「飛ばしのゴルフ」を封印することを明かした。
開幕早々の方向転換だ。最終日に76をたたいて21位に沈んだ前週のダイキンオーキッドレディース。さくらは「ティーショットに意識が向きすぎていた。飛ばしたいという気持ちが強すぎて速く振っていた」と振り返る。
その反省から、今週は「脱・飛ばし」がテーマだ。「飛ばしたい気持ちを抑えてプレーしたい。飛ばそうとするのではなく、飛んでくれたらラッキーというふうに変えていこうと思う」と話した。
さくらといえば、豪快なオーバースイングからかっ飛ばすドライバーが代名詞になっている。開幕戦ではテークバックの際に左肩をより深く入れることを意識し、飛距離アップにも成功した。
しかし、知らず知らずのうちにプレーの満足度を示す「OKライン」も上がり、それがスコアを崩す要因となった。「スコアをつくる上でティーショットは通過点なのに、ゴールになっている」とメンタルトレーナーからも指摘されたという。
「ゴルフは上がってナンボ。ティーショットが飛んだからといって優勝できるわけじゃない。自分ももう若くはないので、飛ばすゴルフじゃなく、スコアメークに徹したゴルフをやっていきたい」とさくら。飛ばしを封印し、“安定飛行”で今季初優勝を狙う。