森田強い今季初V!連続女王へ第一歩
「Tポイント・レディース・最終日」(23日、若木GC=パー72)
首位で出た昨季賞金女王の森田理香子(24)=リコー=が3バーディー、2ボギーの71で回り、通算8アンダーで今季初優勝、ツアー通算7勝目を挙げた。74で回った原江里菜が首位と4打差の2位。16歳の永井花奈(東京・日出高)が70をマークし、通算1アンダーの10位でベストアマとなった。
昨季賞金女王の森田は、いいスコアや順位以上に「強い、うまい選手になる」ことを目指して今季を戦う。スコアは3日間で初めて70台に終わったが、2位に4打差をつけた。強さが際立つ今季1勝目に「勝てて安心しました」と笑った。
幸運に恵まれたわけではない。「チャンスにつけても入らないし、ライも良くない。(球に)泥がついていたり…」。それでも、きわどいパットを沈め続けた。パー4の3番はティーショットが右のカート道に流れ、苦しい3オン。グリーン右端から4メートルを決め「あれが入ったから、耐えられた」と振り返った。
2000年から6年連続で君臨した不動裕理以降、日本人では2年連続での賞金女王はいない。まだ3戦目、女王争いについては「いい位置に来られたら、そういうのも見ていきたい」と話すにとどめた。だが「人ができることは、自分もできる」。師匠の岡本綾子からいつも聞かされる言葉を引用することで、意欲をにじませた。