上田66 悲願の全英OPへ首位発進
「ミズノオープン・第1日」(29日、JFE瀬戸内海GC=パー72)
今季ノーシードの上田諭尉(40)=谷汲CC=が6バーディー、ノーボギーの6アンダー66で回り、岩田寛(33)=フリー=と並んで首位に立った。上位4人に与えられる全英オープン切符に照準を定め、昨季の全米オープン以来2度目の海外メジャーを狙う。1打差3位に手嶋多一(45)=ミズノ、藤本佳則(24)=フリー、正岡竜二(31)=フリー=の3人が続いた。
昨季1年の栄光と挫折が上田を強くした。出だしの10番、残り133ヤードの第2打をPWでピン1メートルに付け、いきなりバーディー。前半を3アンダーで折り返すと、後半3番では10メートルのバーディーパットをねじ込んだ。
6バーディー、ノーボギーの66。昨季、7年間守ってきたシード権を喪失し、今大会はホストプロとして主催者推薦で出場している。好機を逃さずに満点発進した。
27日にミズノの激励会があり、関係者から予選落ちなら丸刈りを指令された。「とりあえず予選は通過できそうかな」と安どした。
昨季は初の海外メジャーとなる全米オープンに出場。「ギャラリーがみんな立って拍手してくれた」と、予選落ちはしたが、最高の雰囲気を経験した。
練習中には優勝したジャスティン・ローズ(英国)の打球を足に受け、「大丈夫か?」と何度も聞かれた。「『足は大丈夫』と言いに行かないと」と英国で“全快報告”をするつもり。「ゴルフ人生の一番上と一番下を味わった」と言う40歳が復権のため全英切符をつかみにいく。