高3佐々木4位発進“アマ祭り”主役に
「サントリーレディース・第1日」(12日、六甲国際GC=パー72)
マンデー予選を突破し出場権を得たアマチュアの佐々木笙子(18)=兵庫・クラーク記念国際高3年=が4バーディー、1ボギーの69で回り、3アンダーで首位と1打差の4位スタート。森田遥(17)=高松中央高3年、堀琴音(18)=滝川二高出、勝みなみ(15)=鹿児島高1年=ら注目のアマチュアが集結した大会で、また一人新星が現れた。首位は4アンダーで大江香織(24)=フリー=ら3人が並んだ。
“アマ祭り”の主役に名乗りを上げた。地元兵庫の高校3年、佐々木だった。後半の上がり2ホールが見事。8番、残り110ヤードの第2打をPWで手前2メートルに付け、バーディー。最終9番は第2打をピン20センチと、連続バーディーで締めた。
首位と1打差の4位発進。12人が参戦した日本人アマチュアの中でトップのスコアをマークした。「(同世代を)意識しないと言えばウソになるけど、だから私も!というのはない」と自らに言い聞かせるように話した。
小学低学年までは「ぜんそく持ちで年間、50日しか学校に行けなかった」と言うほど病弱だった。運命を変えたのは小2の時、テレビで見た青木功(71)が世界ゴルフ殿堂入りしたニュースだった。
「あんなふうに自分もなりたい」と父・修治さんに訴えると「外出もできないのに無理。筋トレを3カ月続けたら」と諭された。佐々木はそこから腕立て、腹筋を3カ月続けた。
約束通り小3で初めてクラブを握ると、のめり込んだ。ゴルフのおかげで小5のころには体力も付き大会に出場できるまでになった。
来年にはプロテストを受験する予定。今大会の目標に「まずは予選通過。自分のプレーをコツコツとしていく」。ゴルフのできる喜びをかみしめながら、一歩、一歩ステップを上がる。