遼、粘り見せたが…4オーバーに後退
「全英オープン・第2日」(18日、ロイヤルリバプールGC=パー72)
84位から出た石川遼(22)=CASIO=は4バーディー、4ボギー、1ダブルボギーの74とスコアを落とし、通算4オーバーに後退した。一時は7オーバーまで後退したが、後半に巻き返した。19位からスタートの岩田寛は終盤に連続ダブルボギーをたたくなど77と崩れ、通算3オーバー。宮里優作も77で通算5オーバーとなった。
強風が吹き荒れる中、石川の表情はホールを進むごとに焦り、そして落胆へと変わっていった。84位から出て、40をたたいた前半の不調は痛恨だった。後半はいくらか盛り返したが挽回には至らない。「精度が低すぎた。これが今の自分の実力」と唇をかんだ。
前日はバッグから抜いていたドライバーを戻したが、「振り切れてなかった」という。2番は右の茂みに入れ、2打目はグリーンを狙えずフェアウエーに出すだけ。悪い流れのまま3パットし、ダブルボギーでいきなり苦しくなった。
バーディーを狙うしかなくなり、さらに果敢に攻めたが空回りした。ドライバーが左に出た5番はやぶに突き刺さり、同伴競技者らと懸命にボールを捜したが見つからない。8番も左に大きく曲げてのOBでスコアを落とした。
「後半からは振り切れるようになった。9番からやっと練習場で打っている感じのスイングができた」と4バーディーを奪っても、カットラインと想定した3オーバーには届かなかった。「自分の飛距離を信用できないと、ここではプレーできない」と、ショットの反省を繰り返した。
今後は日本に一時帰国し、8月7日から始まる全米プロ(ケンタッキー州バルハラGC)に備える。