マキロイがメジャー3勝目 偉業王手
「全英オープン・最終日」(20日、ロイヤルリバプールGC=パー72)
ロリー・マキロイ(25)=英国=が4バーディー、3ボギーの71で回って通算17アンダーで初日からの首位を守り抜いて優勝した。2011年全米オープン、12年全米プロに続くメジャー3勝目。25歳でのメジャー3大会制覇は23歳だったジャック・ニクラウス、24歳だったタイガー・ウッズ(ともに米国)に次ぐ若さ。松山英樹は71と伸ばしきれず、67をマークした小田孔明と並び通算1アンダーで39位だった。
ウイニングパットを沈めた地元のスターに客席を埋めた観衆は喝采を送り続けた。マキロイは「全英オープンに勝つことを子供のころからずっと夢見てきた。このクラレット・ジャグ(優勝杯)に自分の名が刻まれている。信じられない」と相好を崩した。
22歳で全米オープン、23歳で全米プロを制し、ウッズの後継者と大きな期待を受けてきた。しかし、昨年は使用クラブのメーカーを変更したこともあって勝利なし。不振を乗り越えての大きなタイトルだ。欧米では小柄な身長175センチの体で、4日間の平均飛距離は1位の327・8ヤード。ぶれない鋭いスイングで、その才能をあらためて証明した。
メジャー四大会を全て制する“生涯グランドスラム”に25歳にして王手をかけた。「こんな早く、ここまで来られるとは考えもしなかった」。史上6人目の偉業に来春のマスターズで挑む。