酒井美紀「すごいです」4打差逆転V
「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン・最終日」(28日、利府GC=パー72)
首位と4打差の6位から出た酒井美紀(23)=国際スポーツ振興協会=が6バーディー、1ボギーのベストスコア67で回り、通算8アンダーで逆転優勝を飾った。6月のアース・モンダミン杯以来の通算2勝目。福島県いわき市に生まれ育った酒井は、ツアー唯一の東北地区開催大会Vに大喜び。1打差の2位に渡辺彩香(21)=ユピテル、さらに1打差の3位に表純子(40)=中部衛生検査センター=ら3人が入った。
酒井本人が自分で目を丸くした。「すごいですね…4打差逆転」。前半で4つ伸ばして首位に並ぶと、勝負どころの16番で6メートルを沈め、最終18番パー5の第3打はピンそば1メートルにピタリ。バーディーフィニッシュで、自身2つめの優勝カップを手にした。
「東北開催大会で、アマチュアの時から(クラブ、ボールなどの使用で)お世話になっているダンロップの大会。いつかは必ず、絶対に優勝したかった」と喜んだ。
飛距離を求めてスイングを崩したが、「申ジエさんを見て“飛ばさなくても勝てる”と思った。(今大会)予選を同組で回ったアン・ソンジュさんのスイングも見て勉強してたら良くなったんです」。この日はフェアウエーを外したのは18番の1回だけだった。
次の目標を問われると、酒井は「テレビに映って地元の人たちに喜んでもらえる位置で頑張ること」と謙虚に話した。