菊地絵理香2位発進!藍の後輩が主役に
「富士通レディース・第1日」(17日、セブンハンドレッドC西C=パー72)
プロ7年目でツアー未勝利の菊地絵理香(26)=オンワードホールディングス=が出だしからの5連続を含む9バーディー、2ボギーの7アンダー65をマークし、トップと1打差の2位スタートを決めた。2週連続優勝を狙うアン・ソンジュ(27)=韓国=が9バーディー、1ボギーの8アンダー64で首位。今季国内2戦目の宮里藍(29)=サントリー=は2バーディー、2ボギーのイーブンパーで35位につけた。
ずっと抑えてきた感情が最終18番で表に出た。菊地は1・5メートルのパーパットを外し、悔しそうに唇をかんだ。入っていれば、昨年のアース・モンダミンカップで出した65の自己ベストを更新できたが、達成できず「最後ボギーでイラッときました」と苦笑いした。
今週注目の宮里藍と同じ宮城・東北高の出身。3歳上の大先輩から主役を奪うロケットスタートを決めた。1番で2メートルを沈めると、8メートルをねじ込んだ5番まで自己新記録となる5連続バーディー。後半も3つのバーディーを重ねた。
昨年の日本女子オープンでは最終日の15番終了時点で単独首位に立っていたが、16、17番で3パットボギーをたたき、悔しい2位に終わった。苦い経験を生かし、現在は感情の起伏を極力抑え「喜びすぎず、しょんぼりもせず」淡々とプレーすることで好結果を出すよう心掛けている。
「バーディーが続くと自分にブレーキをかけてしまうんですけど、今日はスコアを数えないことで気持ちをコントロールできた」
今季は「試合に出たくても出られなかった時の悔しさを忘れず」ここまで全30試合に出場。体力と技術に感情のコントロールというメンタル面が伴えば、悲願の初優勝はもう手が届くところにある。