さくらV視界「最後まであきらめない」
「起亜クラシック第3日」(28日、米カリフォルニア州カールズバッド・アビアラGC=パー72)
5位から出た横峯さくら(29)=エプソン=が1イーグル、4バーディー、1ボギーの67をマークし、通算13アンダーで首位と3打差の3位につけた。
横峯の勢いが止まらない。今季初となる米ツアーの決勝ラウンドで、前日に続く67。最終日最終組に入り「第3日を終えてこの位置にいるのは自信になる」と頬を緩ませた。
序盤はショットが安定せず苦しい場面が続いた。だが、1打目をグリーン左のラフに入れた3番(パー3)で3メートルのパーパットを沈めてしのぐと、4番で4・5メートルを入れてバーディー。「パットが助けてくれた」と納得の表情を浮かべた。
ハイライトは四つ目のバーディーを奪った後の16番(パー4)。285ヤードを1オン狙いで放ったティーショットはピンまで残り15メートルの花道へ。2打目は迷った末に「日本とは芝質が違う」と、これまでなら選ばなかったフェースの開いたウエッジを手にした。狙い通りのチップショットはそのままカップに消えるイーグル。ギャラリーの大歓声を浴びた。
実力者が適応力を発揮し、早くも優勝の好機を迎えた。「伸ばし合いについていけるように。最後まであきらめないプレーをしたい」と力強く話した。