【舩越園子の目】スネデカー歓喜の涙を
「オーガスタの主役たち(下)」
「マスターズは特別」は、出場選手全員が口にしそうなフレーズだし、誰の思いが一番強いかなんてことは計りようもない。けれど、だからこそ私は、かつてオーガスタで大粒の悔し涙を流したブラント・スネデカーに注目している。
一流と呼ばれる大の男が衆人環視のもとでボロボロ泣くなんて、一般社会の中では尋常ではない光景だ。だが、それをやってしまうほど抑えきれなかった悔しさは、どうしても勝ちたいという強い気持ちの反映だ。
スネデカーは2008年のマスターズ最終日、2番のイーグルで首位に立ちながら残り16ホールで8ボギーと崩れ、3位に甘んじて号泣した。
そして今年。昨季が未勝利で不調だったスネデカーは2月まではオーガスタへの切符を持っていなかった。が、ペブルビーチで米ツアー7勝目を挙げ、「今年もあそこへ戻れる」と、やっぱり感涙。
南部育ちの彼にとってマスターズは毎年楽しみにしていたお祭り。そこで勝つことが幼少時代からの夢なのだ。「何よりもマスターズに勝ちたい。愛するオーガスタでグリーンジャケットを羽織るまで僕のキャリアは完結しない」。最後に勝つのは愛。大詰めで最後の砦となるのは、きっと愛の力だ。(在米ジャーナリスト)
◆ブラント・スネデカー 1980年12月8日、テネシー州出身の34歳。バンダービルト大を経て04年にプロ転向。07年のウィンダム選手権でツアー初優勝。12年にはプレーオフ最終戦のツアー選手権を制し、初の年間総合優勝を飾る。米ツアー通算7勝。世界ランク35位。185センチ、82キロ。
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