「ＫＫＴ杯バンテリンレディース・第２日」（１８日、熊本空港ＣＣ＝パー７２）

　ツアー未勝利の菊地絵理香（２６）＝オンワードホールディングス＝が１イーグル、３バーディー、３ボギーの７０で回り、通算６アンダーで首位を守った。２打差の２位に若林舞衣子。大会連覇が懸かるアマチュア・勝みなみ（鹿児島高２年）は通算５オーバーの４３位で予選を通過した。

　ツアー初優勝へ大きく近づいた。最終１８番パー５、菊地絵が３０ヤードを沈める会心のチップインイーグル。「最近ラッキーが多いのであした大丈夫かな」とおどけたが、しっかり首位をキープした。

　幸運は序盤にも訪れていた。２番でチップインバーディーを決め、もろ手を挙げて喜んだ。ボギーが先行しても耐え、１７番でこの日三つ目のバーディー。最後はグリーン手前からのアプローチがカップに吸い込まれ、再び両腕を突き上げた。

　今季は１０位以内が４度。好調の要因はアプローチとパットへの自信だ。平均パット数はツアー１位。寄せが難しい局面でも「どうしたら寄るだろう」と楽しんでいる。

　昨季は２度プレーオフで敗れた。優勝への意欲を前面に出すことはないが、「今までで一番チャンスな気がする」とちらりと本音をのぞかせた。