菊地遅咲き初Vで涙「やっと勝てた~」

 「KKT杯バンテリンレディース・最終日」(19日、熊本空港CC=パー72)

  プロ8年目の菊地絵理香(26)=オンワードホールディングス=が5バーディー、2ボギーの69とスコアを伸ばし、通算9アンダーで初日からの首位を守りきってツアー初優勝を飾った。5打差の2位に若林舞衣子とイ・ボミ。昨年優勝の勝みなみ(16)=鹿児島高2年=は9オーバーで47位に終わった。

 地元・北海道の桜はまだつぼみ。菊地が故郷に一足早く“開花”の知らせを届けた。2位に2打差をつけての最終日。「たぶんまた負けるんじゃないかと思ってたんですけど…。昨日もぐっすり眠れたし、落ち着いてプレーできた。ちょっとビックリしています」。2番でボギーが先行したが、4番ですぐに取り戻すと、9番では12メートルのバーディーパットを沈めてみせた。今季「どんなに決めたいパットでも、絶対に18ホール、自分のタッチを変えない」と心に決めた。絶好調のパッティングが初Vへ背中を押してくれた。

 2位と4打差で迎えた最終18番パー5は余裕を持って3Wでティーショット。残り86ヤードの第3打をピンそば80センチにつけてバーディーで締めた。カップからボールを拾い上げ「やっと勝てた~」と、はにかみながら笑顔で歓声に応えた。だが、グリーンそばで待っていた吉田弓美子の顔を見ると涙があふれ出た。

 2013年の日本女子オープンでは終盤に自滅して首位に1打差の2位。昨季もプレーオフで2度敗れた。優勝への道程は「長かった気はするが、自分の技術がなかっただけ」と振り返る。勝利の日を信じてアプローチとパットを磨き続けた。

 1988年のツアー制度施行後、完全優勝での初優勝は24人目。「こんなに華やかな舞台に立ててる。この環境に感謝したい。プロゴルファーになってよかった」と晴れ晴れとした表情で、「これが私のペース」という出場178試合目にしてつかんだ初勝利の味をかみしめた。

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