晋呉首位!腰痛ひどく棄権も考えていた
「中日クラウンズ・第3日」(2日、名古屋GC和合C=パー70)
7位スタートの片山晋呉(42)=イーグルポイントGC=が5バーディー。1ボギーの66で回って、通算7アンダーとし、I・J・ジャン(韓国)と並んで首位に立った。2打差の3位に近藤共弘、手嶋多一、山下和宏ら4人が並んだ。
手負いであることを感じさせなかった。4月に痛めた腰の影響で開幕戦を欠場した片山。66で回り、前日の7位から首位に浮上した。「最高のプレー。あれ以上はない」と満面の笑みを浮かべた。
「味わったことがないすさまじい痛み」で、朝の練習中には棄権も考えたという。ホールとホールの合間にトレーナーからマッサージを受け、カップからボールを拾うのもキャディーに任せる状態でプレーを続けた。
支えたのは、約2カ月の冬合宿で基本から見直した小技だった。1番で2メートルのパットを沈めると、2番はグリーン手前のバンカーからピン横に寄せて連続バーディー。12番では2打目を残り1メートルにつけてギャラリーを沸かせた。
今季は「ツアー通算30勝、通算獲得賞金20億円」を目標に掲げる。過去に2度優勝した大会で巡ってきた大きな好機。「ここまできたらあと18ホール回りきって、3度目の王冠を手にしたい」と静かに闘志を燃やした。