光里お騒がせコンビで“みそぎV”狙う
「サントリーレディース・第2日」(12日、六甲国際GC=パー72)
5位から出た藤田光里(20)=レオパレスリゾートグアム=が8バーディー、2ボギーの66で回り、通算10アンダーに伸ばし、前日首位の成田美寿々(22)=オンワードホールディングス=と並びトップに浮上した。藤田は5月、帯同キャディーとの言動で注意処分を受けるなど騒がせたが、約1カ月ぶりの復活コンビで“みそぎV”を目指す。
騒動を起こしはしたが、相棒への信頼は不動だった。藤田がショットを打つ前、大江順一キャディーが後ろから確認し「OK」の声。「不安な気持ちを残すのは嫌。スッキリしたいので」と、処分前と同様にリズムをつくった。
前半14番で2メートルを沈めると「攻め切れない気持ちが緩んだ」と、次々とピンを攻めた。15番で1・5メートル、16番で3メートル、17番で2メートルを決め4連続バーディー。後半も4番から3連続バーディーを奪取。66を出し、10アンダーで首位に浮上した。
5月、中京テレビ・ブリヂストンレディースのプロアマ戦で帯同キャディーとの言動が同伴者を不快にさせたとして、自身は注意、大江キャディーは2試合の職務停止処分となった。さらに、左手首の負傷欠場中の行動が規定違反として再び注意を受けた。
「再スタートと思って」と、今大会はコンビを復活。練習ラウンドでは互いに「今週よろしく」と声をかけ合った。コース外ではなく、プレーで沸かせる出直し。「回っていても楽しいし、すべての状態がいい」と、屈指の美人プロに笑顔も戻った。
2勝目が2人の“みそぎ”になる。今季は4月末のフジサンケイレディースで初優勝した。「1勝目は運が良かったのもあるし、2勝目は実力とジュニア時代から認識している。今年中にしたい」と気合を入れた。争うのは4月初旬のスタジオアリスで競り負けた成田。「美寿々さんには負けているので気合の入り方が違う」と、雪辱戦を予告した。