遼67で首位浮上 孔明との対決ワクワク
「男子ゴルフ・ANAオープン・第3日」(19日、札幌GC輪厚C=パー72)
2位から出た石川遼(24)=CASIO=が7バーディー、2ボギーの67を出し、通算13アンダーで首位に立った。31位から出た昨年賞金王・小田孔明が1イーグル、10バーディー、1ボギーのコースレコード61をマークし、石川と並んで首位に急浮上。最終日は石川が昨年のセガサミーカップ以来のツアー通算12勝目、小田孔は昨年のブリヂストンオープン以来のツアー9勝目を目指して最終組で対決する。
有言実行で石川が首位に浮上した。先に通算13アンダーで上がった小田孔に1打ビハインドで迎えた左ドッグレッグの17番パー5。第1打はフェアウエー左サイドで、2オンを狙うには左の林が近すぎる。だが、ひるむことなく3Iを振ると、ボールは林の上ぎりぎりを飛び、グリーン手前エッジを捕らえた。
このピンまで15ヤードのアプローチを80センチに寄せて、この日7個目のバーディー。「今週は最後まで攻撃的なゴルフをする」。前日宣言していた通りの強気の攻めで小田孔に並び、「あの場面は少しでも薄く当たれば林に入る状況。アグレッシブなゴルフができたと思う」と興奮気味に自画自賛した。
最終日は今季国内ツアー初出場初優勝、ツアー通算12勝目を目指すが、小田孔の存在にいやが応でもモチベーションは高まる。「孔明さんは米ツアーやメジャーのセッティングでも通用するショットを打つ選手。ドライバーの飛距離、アイアンの精度にはほれぼれしてしまう。今からワクワクしています」と目を輝かせた。
小田孔との最終日最終組対決は3回目。1度目は09年のカシオワールドオープンで小田孔が優勝、石川は2位だった。2度目は昨年のセガサミーカップ。この時はプレーオフで石川が優勝している。「最終日はすべての1打をアグレッシブに打てるか。弱気な自分が出てきた時、強気の自分が勝てるか。それができるかが大事」。最後まで攻撃の手を緩めない。
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