遼、国内ツアー1年2カ月ぶりの優勝

 「男子ゴルフ・ANAオープン・最終日」(20日、札幌GC輪厚C=パー72)

 首位タイで出たホストプロの石川遼(24)=CASIO=が5バーディー、2ボギーの69で回り、通算16アンダーで今季国内ツアー初出場初優勝を果たした。昨年のセガサミーカップ以来のツアー通算12勝目。67を出した宮里優作が通算14アンダーで2位に食い込んだ。

 “ニュー石川遼”の誕生だ。今週はどんなに狭いフェアウエーのホールでも、ひるまずにドライバーを振る。その先に新しい自分の可能性を見つける。強い決意が約1年2カ月ぶりの国内ツアー優勝につながった。

 パー3以外の全14ホールでドライバーを振り、アドバンテージを握った。首位に並んでいた小田孔と最終組で出て4番まではお互いにパーが続いたが、先に均衡を破った。5番パー5で第2打を花道まで運んでバーディー。7番では15メートルのフックラインを読み切ってバーディーを奪い、完全に流れを呼び込んだ。

 先週のツアー外競技「ネスレ日本マッチプレー選手」1回戦で負け、ゴルフが縮こまっていると感じた後でスタッフと話し合い、ひとつの結論を出した。

 「(ANAでは)20オーバーで予選落ちしてもいいからドライバーで攻めまくろう。チャレンジしないと先は明るくならない」。今週はその決意を実践し切って結果を出した。

 「今まではこの狭いコースに合わせたゴルフをさせられていた。自分の(ドライバーで攻める)プレースタイルが合っていなかったのではなく、自分のプレースタイルを貫けなかった」

 15日が両親の25回目の結婚記念日で優勝という最高のプレゼントを贈った。「今週つかんだ自信は大きい。米ツアーに持っていきたい」。笑顔が新たな自信で輝いた。

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