森田遥6位浮上「もっと伸ばせた」
「女子ゴルフ・国内ツアー最終予選会・第3日」(3日、紫CC=パー72)
今季は米下部ツアーで戦った森田遥(19)が2バーディー、1ボギーの71にまとめ、前日の10位から通算2アンダーの6位に浮上した。来季は日本ツアーを主戦場に置きたい意向で、4日間72ホールの最終成績が35位程度までに入れば、来季ツアーにほぼフル参戦できる見込み。首位は5アンダーの大西葵、沖せいらら3人。
迷いに迷った末の19歳の選択だった。「やっぱり応援してくださる日本のみなさんの前でプレーしたい。日本で力を蓄えて、また米ツアーを目指したい」。森田は今年3月に高松中央高を卒業。米LPGAツアー進出を目指して今季は下部ツアーに参戦した。5月に優勝したが、賞金ランク11位に終わり、10位までに与えられる来季LPGAツアー出場権を惜しくも逃した。
この日は前半が1バーディー、1ボギー。後半12番で2つめのバーディーを奪って71とした。「もっと伸ばせたかな。上がりの3、4ホールは全部5メートル以内のチャンスだった」と、ちょっぴり悔しそうな表情を見せた。
両親は中国人。森田も現在は中国籍だが「生まれ育った日本で国籍を取って恩返ししたい。日本が一番好きだから」と話す。20歳になったら手続きし、2020年の東京五輪に日本代表として出場することを目指す。そのためにも、まずはこの最終予選会で上位通過し、来季日本ツアーにフル参戦することが出発点となる。