笠、文句なし3位「強い気持ちで臨む」
「女子ゴルフ・ほけんの窓口レディース・第2日」(14日、福岡CC和白C=パー72)
熊本出身の笠りつ子(28)=京セラ=が6バーディー、2ボギーの68で回り、通算6アンダーで首位と2打差の3位につけた。首位は通算8アンダーで、史上3人目の同一大会3連覇を狙うイ・ボミ(27)=韓国。1打差の2位は、実力も人気もイ・ボミに急接近中のキム・ハヌル(27)=韓国=が続いた。
文句のつけようがないナイスラウンドだ。が、笠は「9番と18番が…」と、2つのボギーが前後半の上がりホールということで複雑な表情を見せた。
それでもティーショットが曲がったのはこの2ホールのみと、ショットは好調だ。「切り替えて、明日は明日と思ってやります」と、2打差3位の好位置に気を取り直した。
グリーン上でも安定している。この日は3番で「5、6メートル」というバーディーパットを沈めると、6番は「2メートルのスライスライン」、8番ではカップ上「8メートルか9メートル」という距離を沈め、順調にスコアを伸ばした。「ドライバーがフェアウエーに行ってくれれば」逆転可能と踏んでいる。
この日は熊本地震発生からちょうど1カ月。笠は「ここからの方が、問題が多く出てくると思います」と、故郷を思いやる。
同県菊陽町の実家は、倒壊には至っていないが恐怖心が抜けないこともあり、家族はいまだに車で寝泊まりする。「実家が恋しい」という笠だが「少しでも上にいってテレビに映って、熊本出身が、日本人が頑張っている姿を見せたい」と改めて決意。「強い気持ちで臨みたい」と、火の国の女が大勝負をかける。