琴音3位浮上 初V&全英出場チャンス
「女子ゴルフ・サントリー・レディース・第2日」(10日、六甲国際GC=パー72)
10位から出た堀琴音(20)=東芝=が5バーディー、1ボギーの68で回り、通算7アンダーで首位と5打差の3位に浮上した。64で回った姜秀衍(40)=韓国=が通算12アンダーで首位に立った。10位から出た森美穂(23)=京セラ=は1打落としたが、通算2アンダーの19位で今季初めて予選を通過した。
“自分超え”へ、堀が加速した。前半15、18番で2打目をしっかり圏内につけてバーディーを奪うと、後半のアウトでも3バーディー、1ボギーと着実にスコアを伸ばす。「このコースはショットのイメージが湧きやすいですね」とスマイルで振り返った。
この大会は昨年7位と好相性。兵庫・滝川二高時代には「毎週末、ラウンドしていました」という慣れ親しんだコースだ。そこは「有利ですよね」と話す。
加えて追い風となったのが、アイアンだ。スペックは同じだが、2週前まで使っていたシャフトがピンクのものから、昨秋まで使用したシルバーのアイアンに変更。「何となく練習してみたら、すごく良かったんです。同じものなのにヘッドが走る感じがして」と、2打目以降が非常に楽になった。
「海外にはチャンスがあれば出たい」と、特に海外メジャーには興味を示す。5月末の全米女子オープン日本予選はプレーオフで敗退し、惜しくも出場権を逃したが、次に狙いを定めるのが7月の全英リコー女子オープン。2週後のアース・モンダミンカップ終了時の賞金ランク上位5人に出場資格が与えられる。今大会を含めて残り3試合。現在はランク39位の堀だが、優勝すれば可能性は大きく開けてくる。
過去最高位は今季のアクサレディースなどの3位。ここを超えなければならない。見据えるのは悲願のツアー初V。「目の前のことだけ集中して」残り2日、頂点を目指す。