みなみV逸で号泣 プロ転向もお預けに
「女子ゴルフ・ニチレイ・レディース・最終日」(19日、袖ケ浦CC新袖C=パー72)
単独首位から史上初のプロツアー2勝目を目指したアマチュアの勝みなみ(17)=鹿児島高3年=は4バーディー、5ボギーの73と崩れ、通算9アンダーで2位に終わった。3位から出た申ジエ(韓国)が5バーディー、1ボギーの68で回り、通算12アンダーで逆転の大会3連覇を果たした。今季2勝目で国内通算14勝目とし、賞金ランキングでもイ・ボミを逆転してトップに立った。
ベストアマとして出席した表彰式で、勝は人目もはばからず号泣した。初の単独首位で出た最終日。待っていたのは、悔しさ、無念の思い。優勝の申ジエに声を掛けられても泣きじゃくるばかりだった。
1番でバーディー発進したが、5番がターニングポイントとなった。第2打をグリーン手前バンカーに入れるミスショット。同組の申がチップインバーディーを奪ったのを見届けたあと、リカバリーを3メートルオーバーさせて痛恨のボギー。続く6番もアプローチを大きくショートさせて連続ボギーとし、バーディーを奪った申に逆転を許した。
後半は母・久美さん(49)との「5位以内に入れば新しいスマホに買い替えOK」の約束を支えに34と踏ん張ったが、アマチュアで史上初のツアー2勝目を果たし、即座にプロ転向する目標は先延ばしになった。
「悔しい…。優勝って難しいんだなって思いました。優勝という2文字が先走って体がついていかなかった」と反省が口を突いたが、17歳は立ち直りも早い。「でも、今までにない緊張感を体験できた。これから(将来)プロになっていく中で、すごくいい経験になったと思う」と涙の乾いた目で前を向いた。