石川遼3位耐えた!ショット不調も米仕込みのメンタルで粘った

 「男子ゴルフ・フジサンケイクラシック・第2日」(2日、富士桜CC=パー71)

 2位から出た石川遼(24)=CASIO=が5バーディー、4ボギーの70で回り、通算4アンダーの3位と踏ん張った。自身初の2週連続優勝を目指す石川はショットが不調だったが、強いメンタルでカバーし、粘りのゴルフを見せた。65で回ったブラッド・ケネディ(オーストラリア)が通算7アンダーで首位に立った。

 調子が悪いなりに粘った。石川が前日とはうって変わって、ショットの不調に悩まされた。「昨日は(自然に)振れちゃっていたけど、今日は振りにいってしまった。上半身に力が入っていた」。インスタートの前半はボギーが先行する苦しい展開になった。

 10番でいきなり3パットのボギー。12番は第2打をグリーン右奥に外してボギーを重ねた。だが、このピンチで強いメンタルを発揮した。第1打でグリーンを外した13番でアプローチを30センチに寄せてパーセーブ。土俵際で踏みとどまると、この日はティーグラウンドを大幅に前に出して“チャンスホール”となった285ヤードの14番パー4。3Wの第1打を8メートルに1オンさせ、悪い流れを断ち切るバーディーを奪った。

 「今日はショットがよくない中、メンタルの部分がスコアに貢献した。ボギーが先にきたけど、13番のパーでひと息つけ、14番で前の流れを引きずることなくバーディーを取れた。強い選手は自分で流れを変えることができると思う」

 決勝ラウンドへ向け、ショットの調子に波はあるが、米ツアーでもまれたメンタルに“スランプ”はない。「あの出だしでパープレーに戻せたら優勝できるという気持ちだった。今日が一番大事だと思ってやった」。難しい1日を乗り越え、自身初の2週連続Vの光が見えてきた。

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