下川めぐみ 暗闇に負けず首位浮上!雨で遅延…日没後は投光機に照らされプレー

 「女子ゴルフ・コニカミノルタ杯・第2日」(9日、登別CC=パー72)

 悪天候と難セッティングでプレーの進行が遅れ、日没サスペンデッドが危ぶまれた中、最終組の1組前で回った下川めぐみ(33)=環境ステーション=が4バーディー、1ボギーの69で回り、通算2アンダーで前日の12位から単独首位に浮上した。ホールアウト時刻は日没後の午後6時過ぎ。投光器に照らされてのフィニッシュだった。1打差の2位に前日首位の浜田茉優(21)=白山ヴィレッジGC=ら4人が並んだ。

 下川がスコアカードを提出し、インタビュールームにやって来たのは午後6時を回ってから。辺りはほぼ真っ暗闇で「こんばんは、ですね」と苦笑いしながら席に腰掛けた。

 断続的に降り続けた雨と、その影響でより重く絡みついてくるラフの芝。午前組からプレーは遅延し、下川ら午後のアウトコーススタート組は、予定より40分以上遅く1番ティーを出た。

 「上がり4ホールぐらいは(暗くて)見えなかった。でも、同組の誰も『やめよう』と言わなかったし、後ろに最終組もいたから、自分たちの判断だけで勝手はできない」とプレーを続行。15番まで3バーディー、ノーボギー。16番でボギーをたたいたが、薄暗い17番パー5で第3打を3メートルにつけてバーディーを取り返した。

 「18番ティーに行ったらグリーンにライトがついていて。『わ~、やらなきゃいけないんだ』って思った」。第1打は右ラフにつかまり、2打目を刻んで3オン。投光器でグリーン上が照らされる中、5メートルのパーパットをしっかりと沈めて単独首位でホールアウトした。昨夏、ナイタープレーで遊んだ経験が生きたといい、照明の下ではどんな状況になるのか、大体頭に入っていたという。

 暗闇にも負けず、人生初の首位に立った下川。「明日、自分がどうなるのか不安ですけど…。自分を追い込まず、無理せず欲張らずにチャンスが来たら狙っていきたい」。ツアー初優勝も視界に入れながら残り2日間、自然体で挑む。

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