堀琴音 単独首位 パット神った!元賞金女王・森田理香子の助言生かす
「女子ゴルフ・日本女子オープン・第2日」(30日、烏山城CC=パー71)
5位から出た堀琴音(20)=東芝=が4バーディー、ボギーなしの67をマーク、通算5アンダーで単独トップに浮上した。上がり17、18番の連続バーディーで抜け出した。女子ゴルファー日本一を決める大舞台で悲願のツアー初優勝を目指す。15歳のアマチュア・長野未祈(ながの・みのり、千葉・麗沢高1年)が69で回り、1打差の2位で続いた。
吹き荒れるアマチュア旋風の中、堀がプロの存在感を見せつけた。平均ストローク4・855の最難関ホール、490ヤードの17番パー4。残り191ヤードの第2打を7Wで打ち、見事ピン横4メートルに乗せた。難しいスネークラインが残ったが、きっちり沈めてバーディー。この勢いのまま最終18番も左奥から7メートルをねじ込んで、単独首位に浮上した。
「17番はパーがバーディーという気持ちでいったら本当にバーディーでイーグル取ったような感覚でした。その勢いで18番もバーディーが取れました」
今週からパターをマレット型からアマチュア時代に使っていたピンタイプに替えたのが、ピタリとはまった。「フィーリングがいいかなと思い切って替えてみました。ピン型の方が自分でタッチが出しやすいんです」と理由を説明した。
元賞金女王・森田理香子から受けたパッティングについてのアドバイスも生かした。「肩で打った方がいいというのと、ショートパットの前に本当にボールを打つつもりで素振りをするといいと。優しく教えていただきました」と感謝した。
メジャーでツアー初優勝なら日本人では14年日本女子プロ選手権の鈴木愛以来。姉・奈津佳も既にツアーで2勝を挙げており、姉妹優勝は福嶋晃子・浩子以来2組目となる。「メジャータイトルは気にせず、しっかり落ち着いていきたい」。初優勝は時間の問題といわれている大器に、ビッグチャンスが訪れた。