額賀13アンダー暫定トップ浮上 恵みの雨で「リセット」
「男子ゴルフ・ツアーワールドカップ・3日」(8日、石岡GC=パー71)
降雨によるコースコンディション不良で約1時間40分中断したため日没サスペンデッドとなり、6選手が競技を完了できなかった。3位で出た額賀辰徳(32)=フリー=が16ホールを消化して9バーディー、2ボギーと伸ばし、通算13アンダーで同組の宮里優作(36)=フリー=と並んで暫定トップ。ツアー初勝利のチャンスが訪れた。ラウンドを終えた中では、63で回った黄重坤(韓国)が通算9アンダーでトップ。
額賀は序盤の2、3番で連続ボギーをたたいた。その直後、雨が降り始め、6番で中断。約1時間40分、クラブハウスで待機を余儀なくされたが、「パットのフィーリングが悪かったのがリセットできた」という。プレー再開のホーンが、反攻の合図となった。
8番で10メートルのバーディーパットをねじ込んだ。9番では残り105ヤードの2打目をピンそば20センチにピタリと寄せた。10、11番でともに3メートルを沈め、12番でも1メートルをきっちり決めた。鮮烈な5連続バーディー。2ホールを残しながら、「伸ばせるだけ伸ばそう」と自己最多を更新する9つのバーディーを量産した。
練習ラウンドを共にする仲の良い宮里優のプレーに刺激された。「2人で入れ合う展開。楽しかった」。抜きつ抜かれつのバーディー合戦によって、スコアは自然と引き上げられていった。苦難の時期を過ごしてきたプロ11年目。「この流れを、どう明日につなげるか」。残り20ホールにゴルフ人生を懸ける。