奈紗、濃霧で快挙“見えた” 首位と1打差!アマ2週連続Vへ残り9H
「女子ゴルフ・スタンレー・レディース・第2日」(8日、東名CC=パー72)
雨と濃霧のため2度の中断があり、日没サスペンデッドで9人しか競技を終えられなかった。大会は36ホールに短縮され、最終日は第2ラウンドの残りホールを行う。前週の日本女子オープンで史上初めてアマチュアでのメジャー制覇を果たした畑岡奈紗(17)=茨城・ルネサンス高3年=は前半9ホールを1アンダーの35で終え、この時点で首位に1打差の通算4アンダー。同組でプロツアー1勝のアマチュア、勝みなみ(18)=鹿児島高3年=も同スコア。最終日は畑岡がアマチュア史上初の2週連続V、勝は14年KKT杯バンテリンレディース以来となる2勝目を目指す。
雨も霧も畑岡の勢いを止められない。1番でパッティングに入る前に雨による1度目の中断。3番ホールのティーグラウンド上では濃霧でプレーの進行が止まり、2度目の中断決定まで約1時間待たされたが、同組の勝とストレッチをして談笑し、上手に集中力を維持した。
再開後は縦の距離が合わず、3番から5ホール連続でパー、503ヤードの短い8番パー5でグリーン手前のバンカーからの第3打を1メートルに寄せて、ようやくこの日初バーディーを奪い、サスペンデッドとなった9番終了時点では首位に1打差の通算4アンダーとした。
「霧で視界が悪く、実際の距離が分かりにくかった。このクラブで届くのかなというケースが結構あった。でも、長いパーパットが入ったのでよかった」。4番では3メートルを沈め、ナイスパーセーブ。優勝争いにしっかりと踏みとどまった。
歴史的優勝翌週の大会で、しかも、15年の日本ジュニアで大逆転負けを喫した同学年のライバル・勝と同組。周囲の注目はこれまでとは段違いだったが「いつも通りです。特に意識はしなかった」。メジャー優勝を経て成長した強いメンタルで平常心を貫いた。
最終日はアマチュア史上初のツアー2週連続優勝がかかる。「明日のピンポジションは今日と変わらないので、残り9ホールのイメージを頭に描いて、全部バーディーを取るくらいのつもりでいきたい」。コンディションも、ゴルフも、流れもいい。再び快挙を成し遂げる舞台は整った。