池田勇太「決着つけたかった」 初のPO持ち越し、“翌日サドンデス決戦”へ
「男子ゴルフ・ツアーワールドカップ・第4日」(9日、石岡GC=パー71)
4位で出た池田勇太(30)=日清食品=と3位で出た宋永漢(25)=韓国=が通算14アンダーで並び、プレーオフに突入したが、4ホール目でも勝者が決まらず、日没サスペンデッドとなった。プレーオフの続きは10日午前7時30分から無観客で実施される。プレーオフの翌日持ち越しはツアー史上初。首位で出た宮里優作(36)は通算12アンダーで5位に終わった。
夕闇が迫る18番グリーンで、池田と宋の死闘はタイムアップ。プレーオフ4ホールでも、ついに決着はつかなかった。
「できれば、きちんと決着をつけたかった。(3ホール目から)暗くて、まったく見えなかった。明日の朝、きっちり決着をつければいい」。ここ3戦で2位が2度。優勝だけを求める池田は、史上初の“翌日サドンデス決戦”への意欲を静かに語ったが、その肉体は疲労困ぱいだった。
降雨による中断の影響で、8日の第3ラウンドは16番の途中で日没打ち切り。この日は午前4時に起き、7時30分から残り3ホールをプレー。休憩をはさんで11時20分から最終ラウンドに臨んだ。
前半からスコアを伸ばし、12番で5つ目のバーディーを奪って首位の宋に追いついた。そこからは一進一退。17番パー3では1打目をピンそば80センチにつけるスーパーショットも披露した。プレーオフでもお互い譲らず、3ホール目、池田の5メートルのバーディーパットはカップの手前10センチで惜しくも急停止した。
「あれが入ってくれない流れが…。でも、その流れをよく我慢したと思う。悪いゴルフじゃなかった」。今季2勝目、ツアー通算15勝目へ意地だけが池田を突き動かしている。