畑岡奈紗、史上最年少プロ 目標「藍さん」夢は「東京五輪金」と「海外メジャーV」
日本女子オープンでアマチュアとして史上初の優勝を果たした畑岡奈紗(17)=茨城・ルネサンス高3年=が10日、都内で記者会見を開き、プロ転向を表明した。17歳271日でのプロ転向は2003年宮里藍の18歳110日を抜いて日本女子ツアー史上最年少記録。今後の目標には20年東京五輪の金メダルと海外メジャー優勝を挙げた。伊藤園レディース(11月11~13日、千葉・グレートアイランドC)がプロデビュー戦になる見通し。
希望に満ちた、力強い所信表明だった。濃紺の日本代表ブレザーに身を包んだ畑岡は「今日からプロゴルファーとして活動させていただきます畑岡奈紗です。よろしくお願いします!」。父・仁一さん(51)と母・博美さん(46)の間にはさまれるように座り、ちょっぴり恥ずかしそうな笑みを浮かべた。
プロになると決めたのは前々週の日本女子オープンで優勝した翌日の夜。両親と3人だけの家族会議は“満場一致”だった。その後、日本女子プロゴルフ協会(LPGA)に単年登録申請をし、この日付で承認された。「ずっとプロになるのが夢だったので、優勝してプロになれたのはうれしい」と、晴れ晴れとした表情で喜びを口にした。
尊敬する宮里藍と同じく米国志向が強い。今年4月の米女子ツアー、スインギングスカートLPGAクラシックに出場したことがきっかけで「アメリカを優先したい。たくさんの国からいろいろな選手が集まって戦っているところが魅力です」と目を輝かせた。
プロになれば用具契約や所属契約が注目されるが、用具については現在使用しているダンロップスポーツと契約する流れになりそうで、同社関係者も「そうなればありがたい」と話している。
今後は12日に渡米し、20日からの米女子ツアー2次予選会に出場する。国内でのプロデビュー戦は伊藤園レディースが最有力視される。「宮里藍さんのように調子がよくても悪くても、いつも笑顔でプレーするプロになりたい」。強くて尊敬されるプロへ、天才女子高生が元気いっぱいスタートを切った。