谷原首位発進!賞金王へスパート ノーボギー7バーディー「不満な点ない」
「男子ゴルフ・ダンロップフェニックス・第1日」(17日、フェニックスCC=パー71)
今季3勝で賞金ランク首位の谷原秀人(38)=国際スポーツ振興協会=がボギーなしの7バーディーを奪って64で回り、H・W・リュー(韓国)とともに首位発進した。1打差の3位はブルックス・ケプカ(米国)とプラヤド・マークセン(タイ)。賞金ランク2位の池田勇太は左肩痛を抱えながら68で回り、2連覇を狙う宮里優作らとともに4打差の13位につけた。片山晋呉は体調不良で途中棄権した。
悪夢の予選落ちにしょぼくれる間もなく、谷原がいきなりトップに躍り出た。「徐々に感覚は良くなってきている。うまくこなせましたね」。再上昇の気配を感じ取り、安堵(あんど)感が漂った。
インスタートの11番で2・5メートルにつけて最初のバーディーを奪い、さらに13、14番と連続して沈めて波に乗った。安定感のあるショットと得意のパットでバーディーだけを積み上げ、「不満な点はない」と久々に及第点を与えた。
今夏、飛距離アップを狙ってドラコン王・安楽拓也プロをまね、下半身を使ったスイングにリニューアル。当初はもくろみ通りだったが、「何でもそうだけどやりすぎはダメということ。(下半身が)動きすぎちゃっても」。スイングの長所が知らぬ間に不調のタネへと裏返っていた。
試行錯誤の末、下半身をどっしりと構え、「体重移動はあまりしない」スイングに再改造すると、「ようやく光が見えたかな」と手応えを得た。
10年大会から3年連続で初日首位を奪いながら失速した。“4度目の正直”を足掛かりに、谷原が賞金王へラストスパートする。