70歳ジャンボ尾崎、進退懸け来季現役 引退考えるも「やはり未練がある」
男子ゴルフの国内ツアー通算94勝で永久シード選手のジャンボ尾崎こと尾崎将司(69)=セブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズ=が引退を否定し、来季もツアーで戦うべくトレーニングに入ったことを明らかにした。今季は予選落ちと棄権を繰り返し、シーズン終盤には引退が取りざたされていたが、70歳を迎える来季は「最後の年にする決意で」進退を懸けて臨むという。独占インタビューで現在の心境を語った。
今季もあくまでもレギュラーツアー出場にこだわる一方で、年齢からくる体力の衰えや極度の腰痛に苦しみ、現役続行に消極的な発言をしたのは、11月18日にダンロップフェニックス第2日を途中棄権した直後だった。ジャンボは「重大な局面に立たされている。オフにゆっくり考える」と言い残し、腰をかばいながらコースを去った。周囲からは引退説がささやかれた。
今季は4月の中日クラウンズ初日にエージシュートまであと1打に迫る70をマークしたが、第2日に崩れて予選落ち。結局、12試合に出場して予選落ち3、棄権9だった。予選通過は初日62でエージシュートを記録した13年4月のつるやオープンを最後に途絶えている。腰をさすりながらプレーする姿はあまりにも痛々しい。
しかし、今季最後の大会を終えた後、ジャンボは早くもトレーニングを再開していた。一度は引退を考えたというが、「やはり未練がある。俺みたいな性格の人間は、わがままを通したい」。代名詞でもあるロングドライブについても「はっきりと飛距離アップを見いだしてきた。別人のよう」と語った。「2017年を最後の年とする決意で。ラストチャンスだな」。来年1月に70歳になるジャンボは、進退を懸けて来季に臨む。