松山は米ツアー4勝目ならず またもトーマスに次ぐ2位も「落ち込んでない」

 最終ラウンドを終え、優勝したジャスティン・トーマス(右)と健闘をたたえ合う松山英樹=プランテーション・コース(ゲッティ=共同)
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 「米男子ゴルフ・SBSチャンピオンズ・最終日」(8日、プランテーションC=パー73)

 首位と2打差の2位から出た松山英樹(24)=LEXUS=は1イーグル、4バーディー、3ボギーの70で回り、通算19アンダーで2位。日本選手単独1位となる米ツアー4勝目はならなかった。首位で出たジャスティン・トーマス(23)=米国=が通算22アンダーで優勝。昨年10月のCIMBクラシックに続く、同ツアー3勝目を挙げた。

 松山はこれで団体戦のW杯を除く直近の成績が国内外で6戦4勝となったが、勝てなかった2試合はともにトーマスに次ぐ2位となり、同世代トーマスの「マツヤマキラー」ぶりが際立つ結果にもなった。

 トーマスと最終組でプレーした松山は通算16アンダーでスタートしたこの日、前半アウトはパットに苦しんだ。出だしの1番パー4は珍しい3パットのボギー発進。3番パー4で4メートルのバーディーパットを沈めたが、4番パー4では第2打がグリーン手前にこぼれ、2メートルのパーパットも外してボギーが先行した。

 5番パー5は2オン2パットのバーディーとしたが、6、7番(ともにパー4)はチャンスを決めきれずにパー。8番パー3はグリーン前の深いラフからアプローチを寄せてパーセーブ。前半は2バーディー、2ボギーとスコアを伸ばせずに後半へ折り返し、対照的に同組のトーマスは3打伸ばし、この時点で松山に5打差をつけた。

 サンデーバックナインに入り、松山は11番パー3でピン左2メートルに乗せてバーディー。10番をボギーとした同組のトーマスもカップ手前につけてバーディーとした。松山は次の12番パー4でバンカー越えのアプローチを高く上げて1メートルに寄せ、これを沈めてパーセーブ。

 そして、距離の短い14番パー4では1オン狙いから、グリーン前からの第2打を直接カップに放り込むチップインイーグルを奪い、トーマスに3打差と迫った。トーマスは次の15番パー5の第2打を左サイドのハザードに打ち込みダブルボギー。松山はカップ上2・5メートルからのバーディーパットこそ右を抜けたがパー。トーマスとの差は一気に1打差に縮まった。

 優勝の行方は終盤3ホールへ。16番パー4はトーマスが2・5メートルを決められずにパーとした後、松山も約2メートルのバーディーパットがカップ手前に止まりパー。「ショートする?」という松山の声が集音マイクに拾われた。

 17番パー4はトーマスが第2打をピン右50センチにつけるショットでバーディー。松山は右8メートルからのバーディーパットを強めに狙い1メートルほどオーバー。返しも外してこの日2度目の3パットのボギーとし、トーマスとは再び3打差に開いた。

 最終18番パー5は、トーマスが先に第2打をピン手前5メートルに乗せると、松山はそれよりピンに近い、カップ右上3メートルへ2オンに成功。ともにバーディーで締めくくった。

 ホールアウト後の松山はさばけた表情で、「いいとこもあったので、そんなに落ち込んではいないです。(チップインイーグルの)14番でチャンスを引き寄せたが、その前の12、13番のセーブがつながった。ただ、15番からのパッティングは、初日から言っている合わない感じ。気持ち的なものかもしれないので、また練習していけばと思う。今日は1番で何でもないパーパットを外した。悪いストロークじゃないし、4番もそうだった」などと振り返った。

 敗れはしたが、今年の初戦も世界レベルのゴルフを随所に発揮した。今大会での収穫問われた松山は「ショットは去年まで打てなかったものが打てるようになったので、もう少し時間が必要かなと思う」とメジャー初優勝へのさらなる進化を目指した。

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