【船越園子の目】「メンタルタフネスがほしい」と書いたら…「メンタルが鍛えられていると思う」
【2013年2月18日 デイリースポーツより】
「ノーザントラストオープン・第3日」(16日、リビエラCC=パー71)
昨日このコーナーで「メンタルタフネスがほしい」と書いたらこの日、石川遼が「メンタルが鍛えられていると思う」なんて言うものだから、またまた苦笑させられた。
予選通過はしたものの、3日目は再び70位以内でカットする“セカンドカット”があった。石川はしぶといプレーで58位に上昇して今季初の“4日間プレー”が決定。「最終ラウンドでプレーできるかどうか。そこにプレッシャーがあった。予選を通っても、そういうプレッシャーと闘うとは思ってなかった」と打ち明けた。
あれれ?「予選通過のプレッシャーは感じていない!」とタンカを切ったのは誰だっけ?いやいや、そんな意地悪を言うのはやめておこう。
分かってますよ。石川は別に心変わりしたわけでも何でもない。言っていることが逆になったのは、恋愛中のカップルのケンカみたいなもの。強がっていても、いざ別れを突きつけられたら「別れるなんて嫌!ホントは好きなんだもん」と急に本音を言っちゃうのと同じ。
石川が恋いこがれているのは優勝の二文字だけど、恋路が閉ざされてしまったら女神にたどり着けない。そりゃ大変。今日は正念場だ。そうやって彼は3日目「最低限のことはできた」と胸をなで下ろしたわけで、ガケっぷちの危機は適度にあった方がいいのかな。ゴルフにも、恋にも…。(在米ゴルフジャーナリスト)