１５日に脳幹出血で倒れ、意識不明の状態が続くミュージシャン・桑名正博（５８）の収録済みの番組が２０日、オンエアされた。深夜には、首都圏の一部で聴視できるインターＦＭの音楽番組「五十嵐はるみ　サウンド‐ジャム」（金曜、後１１・００）でデビュー４０周年を迎えた活動を振り返った。来年８月に６０歳となるが、「還暦ツアーで１００本やる。今年も含めてあと１５０本あるからな」とコンサートへの意欲を語っていた。

　冒頭を含め、何度も１２日に収録したことがアナウンスされた。放送の可否は関係者が協議した末、歌手で長男の美勇士（３１）ら家族の「そのまま放送してほしい」の意向を尊重したという。

　昼には１１日に収録されたフジテレビ系「ごきげんよう」（月～金曜、後１・００）が放送された。桑名は元気な姿で登場すると、耳鳴りに悩んでいたことを明かした上で「耳鼻科に行ったら、（詰まってた）耳クソやってん。シュポーンって取ってもろたらスッキリスキスキや」と爆笑トークを展開。家族も桑名が入院している大阪市の病院内のテレビで見たという。

　また、美勇士は２２日に大阪・江坂ミューズ、２３日に京都ミューズで予定する自身のライブを決行すると表明。看病を続ける美勇士は、ツイッターに「やります。うちはミュージシャン一家なんだから」とつづった。音楽に魂をささげる父の名曲を熱唱する可能性もありそうだ。

　この日、見舞いに訪れた俳優・白竜（５９）は、桑名と今月初めに映画撮影で共演したばかりだったことを明かし「疲れていたのかな」と語った。