永ちゃんキャロルメンバーと奇跡の共演
ロック歌手の矢沢永吉(62)が1日、神奈川・横浜の日産スタジアムでデビュー40周年記念ライブを行い、ソロデビュー前に率いた伝説のロックバンド、キャロルのリードギター・内海利勝(59)と競演した。矢沢がメンバーと競演するのは1975年の解散以来初めてで、37年ぶり。6万5000人のファンを前に、2人はキャロルの代表曲「ファンキー・モンキー・ベイビー」と「ルイジアンナ」の2曲を披露。サプライズで実現した“奇跡”のユニットに、会場は興奮のるつぼと化した。
37年の時を経て、自身の“原点”キャロルのメンバーと競演した。あの革ジャンを羽織った矢沢が「実は今日のために『40周年、オレにも参加させろよ』と、来てくれたメンバーがいます。元キャロルのメンバー、内海~!!」と紹介し、ステージ上に内海が姿を見せると、6万5000人で埋まった会場は「ウォ~!!」という驚きのどよめきに包まれた。
今やロック界の伝説となっているキャロルは、ベース&ボーカルの矢沢のほかに内海、サイドギター&ボーカルのジョニー大倉、ドラムス・ユウ岡崎の4人で結成。72年から2年半にわたり活動し、75年4月13日の日比谷野外音楽堂でのライブを最後に解散。以来、矢沢がメンバーと競演することはなかった。だが、デビュー40周年を迎えるにあたり「キャロルを語らないわけにはいかない」(矢沢)と、奇跡のユニットが実現した。
矢沢は「懐かしいな」と、キャロル時代に使っていた、びわベースを手にし、2人でキャロルのデビュー曲「ルイジアンナ」と「ファンキー・モンキー・ベイビー」を披露。「ルイジアンナ」歌唱後、ステージ中央でガッチリ握手を交わすと「矢沢うれしいですぅ~」とおどけ、「うっちゃんとファンキー・モンキー・ベイビーをやれて本当にうれしいです」と感無量の表情を浮かべた。
2度目の日産スタジアムでのライブ。ステージ冒頭から「ようこそ、いらっしゃい!40年、来ましたよ~!!」と絶叫し、会場に響き渡る「永ちゃん」コールに「サイコー!!」と感激。ソロデビュー曲「アイ・ラブ・ユー、OK」など26曲を激しく熱唱。終盤には人生で初めて気球に乗り、地上15メートルの高さから「止まらないHa~Ha」をシャウト。約2時間半にわたる“永ちゃんワールド”でファンを熱狂させた。