織田感動“日比谷封鎖”で赤カーペット
人気映画シリーズの最終作「踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望」が7日、全国452スクリーンで公開され、主演の織田裕二(44)、共演の柳葉敏郎(51)らが東京・日比谷のTOHOシネマズスカラ座で舞台あいさつを行った。同劇場前の道路約100メートルを“封鎖”して設置されたレッドカーペットを歩いた織田は「夢みたい」と感激。最後に“青島コート”を着用すると、声を詰まらせた。また、亀山千広プロデューサーは「興行収入100億円を目指したい」と胸を張った。
事件は現場で起こるんだ‐。「踊る‐」の名ぜりふそのままのド派手演出で、シリーズ最終作の初日を迎えた。
レインボーブリッジならぬ“日比谷を封鎖せよ!”。そんな司令が下ったのか、JR有楽町駅ほど近くの約100メートルを通行止めにして40メートルのレッドカーペットを設置。主人公・青島俊作を演じた織田、室井慎次役の柳葉をはじめ、共演の内田有紀(36)、香取慎吾(35)、小栗旬(29)ら豪華出演陣がファン2000人の声援を浴びながら歩いた。
ドラマシリーズから15年間、コンビを組んできた織田と柳葉はガッチリと握手。織田は「最高です。本当に夢みたい」と白い歯を見せ、柳葉も「こんなに興奮することない」とガッツポーズを繰り返した。
配給の東宝によれば、平日に日比谷地区の車道を“封鎖”したのは初めて。警察のイメージアップにも貢献してきた同作が使用するなら、と所轄の丸の内警察署が特別に許可したという。
その後の舞台あいさつでは、織田が青島のトレードマークのコートをヒラリと羽織る映画の冒頭シーンを再現。「撮影が終わって、もう着られないんだと思っていた…」と、こみ上げるものを抑えられなくなった。
03年の第2弾が興行収入173・5億円と実写日本映画の興収歴代最高を記録したのをはじめ、数々の金字塔を打ち立ててきた同シリーズ。ドラマ時代から製作を担当してきたフジテレビの亀山常務は「若いファンが増え、年齢層が広がっている。(100億を)目指していきたい」と自信を深めた。
織田もこの日、早朝から生放送4番組に出演。8日からは全国4都市で舞台あいさつに登場。記録的なフィナーレに向けてフル稼働する。