タッキー＆翼がデビュー１０周年記念日にあたる１１日、宮城県・石巻総合運動公園内の特設ステージで東日本大震災の被災者を励ますための無料イベントを行った。

　石巻は震災以降、滝沢秀明（３０）が２０回にわたり炊き出しを行った思い入れのある場所。２人は昨年９月１０日以来の“凱旋イベント”で歌やダンスを通じ、約７５００人の住民に笑顔を届けた。

　タキツバがデビュー１０周年の節目に訪れた石巻で被災者を勇気づけた。約２００人のちびっこと一緒に野外ステージでダンシング。握手や普段は行わない写真撮影のサービスに、駆けつけた７５００人は大喜び。ヒット曲「小悪魔ジュリエット」など５曲も披露し、２人は石巻の住民と笑顔に包まれた貴重な時間を過ごした。

　訪問は２人が希望した。震災以降、滝沢は石巻で約２０回の炊き出しを実施。昨年９月１０日には、支援活動の中で知り合った地元青年団と協力し、タキツバとして、石巻でイベントを開催すると、被災者から「石巻に来てくれてありがとう。また来てね」と声をかけられ、今回のイベントを約束した。

　この日は、タキツバにとってデビュー１０周年記念日。９月１１日といえば、２００１年にアメリカ同時多発テロ事件が起こり、２０１１年３月１１日には東日本大震災が発生し、今井翼（３０）は「何年たっても、その日を忘れないという僕らの思いを込めた」と、１１日に行う無料イベントの意義を説明した。

　日が暮れても握手を続けた滝沢は「節目の日に石巻でイベントができるのはうれしい。続けることが大事」と語れば、今井も「お邪魔でなければ毎年でも行きたい」と今後の訪問も約束。１２日からは福島・いわき芸術文化交流館アリオスなど、１０周年記念日本列島縦断コンサート（１６カ所１７公演）を行い、最終４日間は思い入れのある東北４県を回る。