“腐ったミカン”金八の加藤優が復帰!
1980年に放送されたドラマシリーズ「3年B組金八先生」で不良の加藤優を演じ、現在は建設会社社員でもある俳優の直江喜一(49)が19年ぶりに芸能活動を再開し15日、東京・お台場の「東京カルチャーカルチャー」でトークライブを開いた。10月6日公開の映画「くろねこルーシー」に出演するなど芸能界に本格復帰する。ライブでは、ドラマで直江と“クラスメート”だった迫田八重子役の女優・川上麻衣子(46)ら“同級生”も駆けつけ、同窓会のように盛り上がった。
「全校生徒諸君!オレは桜中学の加藤優だ!」‐。ライブは、有名な校内放送のドラマシーンの再現でスタートした。「腐ったミカン」と称された不良少年として、ブラウン管の中で暴れまくったが、現在は髪の毛はかなり寂しくなり、ずいぶんとふっくら。ドラマ主題歌の「人として」(海援隊)に乗せて登壇すると、年輪が刻まれた笑顔をのぞかせた。
川上や石川裕子役の長野康子さんら同級生や、脚本の小山内美江子氏が見守る中、直江は「本当の不良と勘違いされて、通っていた高校で不良に待ち伏せされた」など思い出話に花を咲かせ、加藤のモノマネを得意とする松村邦洋もゲスト出演し盛り上げた。
直江はドラマ終了後も俳優の道を進んだが、30歳で見切りをつけ、建設会社に就職。現在は、松井建設多摩営業所長を務めている。
引退後は芸能活動を控えてきたが、昨年放送された「金八先生ファイナル」への出演をきっかけに再始動。27歳と23歳の2人の娘に恵まれ、50歳を前に孫が2人いるおじいちゃんでもあるが、「俳優やテレビ出演の依頼が増え、仕事も土日の休みが取れるようになり、子育ても終了したので、趣味的にやってみようかな」と復帰を決めた。
今後は「あくまでもサラリーマンが本業で“土日祝日俳優”です」と遠慮気味だが、「くろねこ‐」に続き、11月21日には舞台主演(タイトル未定)も決定するなど“営業成績”は絶好調。
恩師である武田鉄矢も「お前はカタギになったのに、また片足を突っ込んで来たな」と毒舌で歓迎しているといい、腐ったミカンが、再び実りの秋を迎えている。