韓国ヨガ大王、15センチ隙間から脱走

 韓国で、強盗傷害事件で逮捕され警察署の留置場に収容された男(50)が、鉄格子の最下部にある縦15センチ幅45センチの食事の差し入れ口から抜け出して脱走し5日間逃げ回った末、22日に逮捕された。男は過去にもたびたび事件を起こし、合計23年間の刑務所生活でヨガの技術を磨いた。「ヨガ大王」の異名も。15センチの隙間から逃げられた警察は衝撃を受けている。

 “ヨガ大王”と呼ばれる超軟体の男が、信じられない技でわずかなすき間から脱走した。事件が起きたのは17日早朝。男は、縦15センチ、幅45センチの食事の差し入れ口から抜け出し、南東部大邱の警察署から逃走した。韓国メディアによると、署内のビデオ映像には、男が体中に軟こうを塗った後、差し入れ口から複雑な動きで抜け出る場面が写っているという。

 高さは350ml入り清涼飲料水のペットボトルとほぼ同じで、幅は一般的なパソコンのキーボードと同サイズだ。テレビ局は、体が柔らかいことで有名な男性に同じ状況で脱出できるか試させたが失敗した。成人男性の頭の幅は15センチより大きいとされ、地元紙は、医師が「15センチの幅を通すと頭がい骨が陥没するはずだ」と首をかしげていると伝えた。

 男には22年前にも護送車から逃走した前歴があった。この時は幅20センチの格子の間をすり抜けたという。男は22日の逮捕後、「自分は人を傷つけたことはないのに警察と被害者がぬれぎぬを着せ、悔しくて逃げた」と話した。

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