憂歌団の元ドラマー・島田和夫さん自殺
日本を代表するブルースバンド「憂歌団」のドラマー・島田和夫さん(58)が、神戸市中央区の自宅マンションで遺体で発見されていたことが3日、分かった。兵庫県警生田署によると、自宅から「生きていけない」と書かれたメモが見つかった。同署では「自殺の可能性が高い」と見ている。
同署によると、島田さんの自宅マンションにガスの検針に訪れた女性が2日午前10時ごろ、階段付近で変わり果てた島田さんを発見。手すりにひものようなものが結ばれており、島田さんの首には、つったような痕があったという。
島田さんは5日に、神戸市内のライブハウス「北野OLDIES」で出演する予定だった。同ライブハウスのオーナー、石田次利さんは「先月20日ごろ、打ち合わせに来たが、全然変わった様子はなかった。訃報は今でも信じられない。一人暮らしのようだったから、寂しかったのかな」と肩を落とした。同ライブハウスでは5日のライブを急きょ、「追悼ライブ」に変更し、有志のミュージシャン仲間が出演して開催するという。
憂歌団のギタリストだった内田勘太郎(58)は、自身のブログで「島田君が亡くなった、と云う実感は有りません。ただ、島田君との楽しかったシーンばかりが思い起こされます。有難う島やん、お疲れ様」とその死を悼んだ。
憂歌団は、島田さん、内田のほかにボーカル・木村充揮(58)、ベース・花岡献治(59)の4人。“天使のダミ声”と称された木村のボーカルで人気を博した。1975年のデビューから1998年の解散まで不動のメンバーで活動した。