2012.10.12

村上氏受賞逃し、地元兵庫ため息

村上春樹さんがノーベル文学賞受賞を逃し、落胆するピノッキオの関係者＝神戸市中央区、ＰＩＮＯＫＫＩＯ（撮影・大山伸一郎）

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　村上氏が兵庫・芦屋在住時に通っていた神戸市内のイタリア料理店「ピノッキオ」にはこの日、ファン約１５人が集まったが、残念な知らせに店内はため息に包まれた。受賞を信じたオーナーの山中崇裕氏はお祝いの垂れ幕を用意。村上氏の小説「１Ｑ８４」にちなんで１９８４円でピザを提供して吉報を待っただけに、「信じられない」と悔しそうに話した。

　１０代から同店に通っていた村上氏は、阪神・淡路大震災が発生した９５年には神戸を訪れ、同店が健在であることを確認。９７年には来店してピザを注文したことをエッセーに記している。