尼崎市の連続変死事件で、３遺体が見つかった尼崎市の住宅に住み、行方不明になっている女性（８８）について、別の事件で起訴された角田（すみだ）美代子被告の周辺関係者が新たに「２００３年ごろに親族間のトラブルで殺され、埋められた」と証言していることが２６日、捜査関係者への取材で分かった。

　また、美代子被告の周辺者から暴行を受けていたとみられる複数の女性が、美代子被告の周辺から逃げた際、親族関係を利用し住民票などを使って居場所を突き止められ、連れ戻されていたことも分かった。

　捜査関係者によると美代子被告らは、逃走した人の家族らを使って住民票を繰り返し取らせるなどし、逃走した人間を執拗（しつよう）に追跡していた。

　尼崎市の住宅床下から遺体で見つかった仲島茉莉子さん（２９）は２００６年にマンションから逃走、免許の更新時期に更新施設を見張っていた人間に連れ戻された。０８年の２度目の逃走時は、夫の親族関係をたどられ、逃げた場所を特定されたという。