ＡＫＢ４８の姉妹グループで福岡・博多を拠点とするＨＫＴ４８が２０１３年に大手レコード会社「ユニバーサル　ミュージック」からメジャーデビュー（タイトル未定）することが８日、分かった。福岡市のＨＫＴ４８劇場で行われた劇場公演で発表された。ＡＫＢグループのメジャーデビューは、ＡＫＢ、ＳＫＥ４８、ＳＤＮ４８、ＮＭＢ４８に続き５グループ目。今年の選抜総選挙で４７位に入った宮脇咲良（１４）は涙ながらに“ＡＫＢ超え”を誓った。

　博多で劇場公演をスタートさせて約１年。ＡＫＢグループ最年少となる平均年齢１４・７歳の少女たちが、メジャーデビューを果たす。

　公演終了直前、キャプテンの穴井千尋（１６）が「みなさんにお知らせがあります」と切り出し、スクリーンにメジャーデビュー決定の文字が表示されると、３００人のファンから「おめでと～！！」と、祝福の言葉が投げられた。

　メンバーにはこの日、開演前のリハーサル後に通達された。「自分たちしか歌えない曲が欲しい」とオリジナル曲を熱望していたメンバーは、喜び爆発。宮脇は涙を流し「ＡＫＢさんを超えるように頑張ります」と“下克上”を宣言し、兒玉遥（１６）は「ロケットスタートできるように、メンバー全員でこの勢いに乗りたい」と顔をほころばせた。

　「ユニバーサル‐」は世界６０の国と地域に拠点を持つ世界的なレコード会社。所属アーティストには８０年代を代表するアイドルで、福岡出身の松田聖子（５０）がいる。穴井は「すごいところまでいかれた方。私たちもいけると信じてます」と、目を輝かせれば、指原莉乃（１９）は「同じレーベルなので、学べる機会も多くなっていくと思う。昔のＣＤやＤＶＤを見て学びたい」と福岡からスターとなった偉大な大先輩に続くことを誓った。

　デビュー時期は２０１３年とまでしか決まっておらず、これから楽曲の詳細を詰めていく。兒玉は「みんなが輝ける曲にして欲しい」とアピール。指原は「今のＡＫＢでは歌えない曲がいい。やっと全国のアイドルと同じ土俵で戦える」と瞳を輝かせていた。九州から全国、そして世界へ‐。ＨＫＴの夢は始まったばかりだ。