永六輔 緊急追悼番組で悲痛な胸中語る
小沢昭一さんが10日午前1時20分、前立腺がんのため都内の自宅で死去した。83歳だった。
タレントの永六輔(79)はTBSラジオ「小沢昭一の小沢昭一的こころ」の時間帯に放送された、緊急追悼番組に電話出演し「どう(心の)整理をつけるか」と悲痛な胸中を語った。
永は、小沢さん、作家の野坂昭如氏とともに「中年御三家」を結成して日本武道館で公演し、また、「やなぎ句会」をともに立ち上げるなど親交が深かった。
あるじのいない番組に出演した永は、小沢さんが最近詠んだという「退院の 一歩一歩の 落ち葉踏む」という俳句を披露。「本人は、(体調が)良くなっていると感じていたのでは」と心情を察した。今春、自身が体調を崩し、出演するラジオ番組を辞めようとした際、小沢さんから「辞めちゃだめだ」と引きとめられたそうで「要所要所で救われた」と盟友をしのんだ。