愛菜ちゃんSF大作でハリウッドデビュー

 人気子役の芦田愛菜(8)が、来夏日本公開の米3D映画「パシフィック・リム」で、ハリウッドデビューすることが13日、分かった。同作は、総製作費2億ドル(約170億円)以上というSF超大作。菊地凛子(31)演じるヒロインの幼少期を演じる愛菜ちゃんは、すでにカナダ・トロントでの撮影を終え、「海外の仕事が決まったときはうれしかったし、ワクワクした」と話した。米公開は来年7月。

 日本が誇る天才子役が海を渡り、ハリウッドを驚かせるときが来た。

 「パシフィック・リム」は、太平洋の深海から出現し、地球を破壊していく巨大生命体と、人型巨大兵器との戦いを描いたSFアクション作。「パンズ・ラビリンス」などのギレルモ・デル・トロ監督がメガホンを取る。総製作費が2億ドルを超える超大作とあって、本国でも「来夏最高の注目作品」との呼び声が高い。

 愛菜ちゃんは、兵器のパイロット役でヒロイン・マコを務める菊地の幼少期を演じた。いきなりの大役はオーディションで勝ち取った。昨年9月、「役にふさわしい演技ができる子役はいないか」と探すハリウッド側からの依頼で、日本のキャスティング会社が所属事務所にオーディション受験をオファー。日本のスタジオで撮影した演技を2回にわたって監督が審査し、見事大役をつかんだ。

 撮影は今年4月、カナダ・トロントで2週間かけて行われた。英語は話せないながらも、持ち前の愛きょうと身ぶり手ぶりを交え、監督らとのコミュニケーションもバッチリだった。現場にはいない巨大生命体から、泣きながら逃げまどう難役を巧みに演じ、本場スタッフから絶賛されたという。愛菜ちゃんは「英語が分からなくて不安だったし、とても難しかったけど、一生懸命演じた」と振り返った。

 今回は日本人役だったため、セリフも日本語のみだったが、帰国後、英語の辞書を購入するなど、勉強に取り組みだしたという愛菜ちゃん。本格的にハリウッドを席巻する日も近そうだ。

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