人気デュオ・タッキー＆翼の滝沢秀明（３０）が３１日、東京・帝国劇場で、舞台「ＪＯＨＮＮＹＳ　Ｗｏｒｌｄ」（２７日千秋楽）の正月限定特別公演「ジャニーズ・ワールド　正月はタッキーと共に」（１～６日）の公開げいこを行い、１１月に亡くなった女優・森光子さん（享年９２）と“共演”することを明らかにした。森さんの声や映像、衣装が舞台で使われるもの。森さん最後の舞台「新春　人生革命」（１０年２月）で共演している滝沢は、大女優の教えを胸に元日からの熱演を誓った。

　毎年、主演舞台「新春　滝沢革命」で新年のスタートを切ってきた滝沢が、森さんの魂とともに舞台に立つ。

　今回は期間限定で滝沢用にアレンジした「‐Ｗｏｒｌｄ」の第２幕に出演し、自身が演出を手掛けた。２人で舞台に立った「新春　人生革命」が上演された帝国劇場での公演とあって、滝沢が最もこだわったのが森さんとの“共演”だった。

　ステージの巨大スクリーンに当時の映像が流れ、森さんの温かな声が響く‐。滝沢は森さんが舞台で着ていた紫の羽織を手に、森さんの「人生半ばです」の歌声と“デュエット”。「大切な時間を過ごさせてもらった。一生の宝物。ありがとうございました」と敬愛する大女優に感謝の言葉をおくった。

　１４歳からお世話になった“お母さん”の死去が「まだ信じられない」という滝沢は「振り返ることはしたくなかった。森さんと共演する感覚でいきたかった」と演出の理由を説明。森さんはよく、一つの舞台を続けながら新作に挑戦することが大切だと話していたといい、「舞台の新作をやりたい気持ちもある。役者というカテゴリーの中で、頑張りたい」と森さんの役者魂を継承することを宣言した。

　公演では、１５分４８秒の大作ナンバー「滝沢組曲」のダンスを後輩の中山優馬（１８）らとお披露目するなどしており、天国の森さんに成長を届けるつもりだ。