井岡ジムの重体元選手、二審も敗訴
ボクシング元2階級世界王者の井岡弘樹さんが運営に関わるジムで、スパーリング中に意識不明の重体となった元選手の男性(27)と家族が、井岡さんらに計約4億円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、広島高裁松江支部は16日、請求を退けた一審松江地裁判決を支持、男性側の控訴を棄却した。
塚本伊平裁判長は判決理由で、スパーリングに違法性はないとし「不法行為責任は認められない」と指摘した。
判決によると、男性は島根県江津市の「井岡ボクシングジムin島根・江津」に所属していた2007年8月、スパーリング中に受けたパンチで倒れ、急性硬膜下血腫と診断された。